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公開にあたって
野草の世界へ
縁あって約25年間IT業界の禄を食んだが、元々は自他ともに認めるゴリゴリの機械屋である。子供の頃から物理や化学には夢中になるものの、植物には全く興味がなかった。それが10数年前に庭の雑草をコンパクトデジカメで撮ってみたのが野草の世界への第一歩になるとは。
当時は自宅の近くに谷津田や未造成の土地が残されており、季節ごとに何種類かの野草や雑草を見かけることができた。しかし、どの花を見ても名前が分からない。
くやしいので野草図鑑を購入しデジカメで撮った写真と見比べることで、少しずつ花の名前を覚えるようになった。
一眼レフが欲しい
2年ほどコンパクトデジカメを使っていたが、近視と老眼の混在した目では液晶画面がよく見えない。花の撮影にはデジタル一眼レフが最適であることは分かっていたが、高価で一介の会社員には手が出ない。
そんな時に出現したのがCanonのEOS Kiss Digital(初代)。価格破壊ともいう値で市場を席巻。飛びつきました。しかし使い慣れてくると、画素数が多くAF測距点も多いカメラが欲しくなり、望遠ズームやマクロレンズも欲しくなり、キットレンズの標準ズームではもの足りなくなり、・・・
山歩きの復活
しばらくは自宅の庭や散策路に咲く野草・雑草の写真撮影で満足していたが、2シーズンも立つと撮るものがなくなってくる。毎晩のように植物図鑑を眺めているうちに、もっといろいろな花を自分の目で見、写真に撮りたいという欲求がフツフツと沸き上がってきた。
諸事情により約30年間山歩きを封印していたが、古い登山靴を引っ張り出し、おっかなびっくり奥多摩を歩いてみたところ、予想外に気持ちよく歩けることが分かった。独身時代に日本百名山を27座登っているが、もうピークハントにこだわらないと心に決め、野草との出会いを楽しみに花の多そうな山を探して歩き回ることにした。
花図鑑の作成
撮影した花の種類が増えてくるにつれて、いつどこでどんな花を撮ったのかを記録しておく必要に迫られるようになった。管理ソフトを自作することに抵抗はない。図鑑のようなものが良いだろうと、htmlで作り始めた。
ろくにシステム設計もせず、その場その場で必要な機能を追加していったため、気がついた時はメンテナンスが苦痛になるような作りとなっていた。まさに紺屋の白袴である。htmlも今風の記述ではないが、もう作り直すエネルギーもないので、このまま力作業で対応することにした。
花図鑑の公開
年金生活に入り時間だけは十分にある。撮影した野草・雑草が約700種類、樹木の花が約100種類となったことから、これを機にネット上に公開することを決意した。
もともと自分の備忘録として作った花図鑑なので、花の特徴などの記述は市販の植物図鑑からの転用が多い。特に山と渓谷社の山渓フィールドブックス 春の野草・夏の野草・秋の野草の3冊は最初に購入した図鑑でもあり、バイブルにも匹敵する影響を受けた。公開に当たっては、できるだけ自分の言葉に改めるように努めたが、まだ不完全なところが多い。時間をかけて改修することで、ご容赦願いたい。
検索機能を再構築
収録した花の検索機能については、個人用途で作った関係でセキュリティ上も問題があることから非公開としていた。しかし半年ほど運用してみると公開版と非公開のローカル版との二重管理が煩雑となってきた。検索ロジックは既に出来あがっているので、サーバの仕様に合わせて移植すれば良いのだが、なかなか腰が上がらない。
秋になり部屋にこもる時間も増えてきたことから、一念発起、ボケ防止も兼ねて検索機能を再構築することにした。久しぶりに専門書を読みあさり、今風の作り方の「さわり」を理解した。後は昔取った杵柄、何とかそれらしき形にすることができたので、この機能も公開することにした。
別冊(写真集)の作成
花図鑑を公開してから3年8ヶ月になった。この間、ことあるごとに友人らに閲覧を依頼しているが、最近はPCを使う人が減りスマホ中心となっていることが分かった。
この花図鑑は自分のPC用に最適化してあるので、スマホで見るにはそもそも無理がある。せめてお気に入りの写真だけでも友人らに見てもらいたく、スマホ利用を前提とした別冊(写真集)を作って見ることにした。
どうせ作るなら最新のHTML5+CSS3に準拠したものが良かろうと、参考書を読みながらコードを書き始めたが、CSSがうまく書けない。レイアウトの構想までは容易なのだが、いざ実装となると30分も集中できず頭の中を空回りするだけである。年末年始を挟んだとはいえ、2週間近くかかってようやく仕上げることができた。